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【紹介】国立科学博物館「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」のご紹介!

こんにちは!スギヤマケイです。

 

この記事では、2014年に私も受講してコミュニケーター活動の第一歩になった、国立科学博物館「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」についてご紹介します!

※ ここでご紹介する内容は2018年4月時点で把握している情報を基にしています。年度によって変更があるかもしれないため、特に受講を希望される方は必ず公式ページから最新情報をご確認ください。

  

「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」とは?

「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」とは、国立科学博物館が2006年から開講している、サイエンスコミュニケーションに関わる知識やスキルを体系的に訓練するプログラムです。2018年で13年目になります!
大学院の修士課程や博士課程に在籍している方、もしくは修士号、博士号を持っている方が受講できます。
夏に定員20名程度で開講されるSC1と、秋から冬にかけて定員10名程度で開講されるSC2の、あわせて2種類のプログラムがあります。SC2はSC1修了者のみが受講できるプログラムです。
毎年春にSC1の受講募集があり、書類選考を経て受講者が決まります。

 

なにが学べるの?

「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」は、“実践”に関わるスキルの訓練に重きを置いていることが特徴です。サイエンスコミュニケーションに関わる知識やスキルを体系的に訓練するプログラムなのですが、SC1とSC2で主に学ぶ内容が異なります。

・SC1について

SC1は主に、サイエンスコミュニケーションに関する背景知識や、自分が話者として他人に伝えるためのプレゼンテーションスキルを身に着けるためのプログラムになっています。
座学では、そもそも“サイエンスコミュニケーション”とは、といった話や、政府の科学技術政策に関する話を学んだり、各地の科学館や博物館、メディアでの実践例についてオムニバス形式で経験談を聴いたりします。サイエンスライティングの実習もあります。
実技では、自分の研究を紹介するプレゼンテーションを組み立て、受講生同士でフィードバックし合いながら修正していき、最後に夏休み真っ最中の国立科学博物館の館内で一般来場者向けに実践します。

・SC2について

SC2は主に、他人を巻き込みながらサイエンスコミュニケーションの実践の場を作るスキルを身に着けるためのプログラムになっています。
座学では、ワークショップ運営の手法やプロジェクトマネジメントの手法、事業に関わるお金の流れに関する話を学んだり、オムニバス形式で実践の経験談を聴いたりします。コミュニティイベントの企画書作成実習もあります。
実技では、チームでサイエンスカフェ等のイベントを企画し、国立科学博物館の館内で一般来場者向けに実践します。

 

2種類のプログラムを通じて、

  1. 意義ある企画を立ち上げ、
  2. 関係者を巻き込み、
  3. 企画を実践する  までに

必要なスキルを一貫して鍛えられる講座になっています!

 

修了後は?

SC1を修了すると、科博SCA(国立科学博物館サイエンスコミュニケータ・アソシエーション)という団体に任意で入会できます。国立科学博物館と共同事業を行うこともある団体で、講座の修了生が各個人の活動の仲間集めをしたり、サイエンスコミュニケーションに関する情報交換を行ったりしています。講座修了生の継続的な活躍を支え合うための団体です!

また、SC2を修了すると国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ」という資格を得られます。就職や転職に有利になるかどうかはわかりませんが、ボランティアでの活動が主となるサイエンスコミュニケーター活動を行っていく上で大きな支えになる称号です。

 

負担はどのくらいあるの?

SC1、SC2ともに、1コマ90分の講義が36コマずつ。加えて、講義ごとの課題や実践する企画の準備にかなりの時間と労力がかかります。拘束時間は結構長いです。

秋から冬にかけて開講されるSC2の講義は金曜日の夕方と土日が中心ですが、夏に開講されるSC1の講義は平日の昼間が中心です。受講を希望される方は在籍している研究室や職場に相談した上で応募しましょう。私は修士1年のときに受講し、比較的厳しい研究室に在籍していたのですが、教授にきちんと相談して承諾をもらった上で通っていました。

受講費は、SC1とSC2のそれぞれで各61,710円*1です。年度によっては2,000円程度のテキスト代が加わります。ただし、国立科学博物館「大学パートナーシップ」に入会している大学に在籍されている方には、半額程度の受講費の割引があります。

 

受講してよかった?

前述のように負担も大きい講座ですが、得られるものもとても大きい講座です。

“講座”というと受け身でインプットが主な印象を受けますが、この講座は自分から攻めてアウトプットすることが求められます。アウトプットしようと努めることとそれに対するフィードバックを通じて、とても濃密な学びを得られます。また、アウトプットに慣れていない人でも、講座担当職員の方や受講生仲間からの手厚いサポートで徐々にアウトプットに慣れていくような設計もされているプログラムです。

しかし私がこの講座を通じて得られた一番大きいものは、サイエンスコミュニケーターのネットワークです。同期の受講生仲間はもとより、他年度の受講生とも繋がりを得られ、課題意識の共有や議論から実践に繋げていく場や、一人ではできない企画を実現する機会を得られました。また、楽しい飲み友達が増えました笑

この講座を通じて、自分が携わった学問分野の意義や科学にまつわるコミュニケーション課題、コミュニケーション課題による社会課題を俯瞰的に見られるようになり、書籍や講義では得られにくい実践のためのスキルも鍛えられた結果、今に至ります。

 

どんな人が受講しているの?

都内の大学院生が主ですが、中には科学館、博物館など科学に関わる機関で勤務されている方や、研究職の方もいます。私の同期受講生の中には、“理系お笑い芸人”として活躍されている方もいました笑
大学院生の中にも、自然科学系の専攻だけでなく産業科学系や人文、社会科学系の専攻で研究されている方も受講されています。

大学院の単位として認定される筑波大学東京工芸大学東京農工大学の方や、キャンパスの近い東京大学の方は毎年一定数受講されているようですが、特定の大学の方に偏ることはないようです。中には京都大学東北大学の方など、遠方から通われる方もいました。

 

ほかにサイエンスコミュニケーションを学べるところは?

国立科学博物館「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」のほかにも、サイエンスコミュニケーションを体系的に学べる講座はいくつか開講されています。

東京大学「科学技術インタープリター養成プログラム」は、大学院の副専攻として「科学技術社会論」など関連学問分野の知識も体系的に学びつつ、1年半かけて学術論文の形で学んだことをアウトプットするプログラムです。東京大学大学院在籍者しか受講できないという難点はあります。

北海道大学「CoSTEP」は、“大学を卒業した方、またはそれと同等のリテラシーを有する方”*2であれば、北海道大学に在籍していなくても受講できるプログラムです。国立科学博物館と同じく、実践に重きを置いています。講義の中にはe-learningで履修できるものもあります。

このほか、静岡科学館る・く・る「科学コミュニケーター育成講座」同志社大学「サイエンスコミュニケーター養成副専攻」など、サイエンスコミュニケーションを学べるところは国内にいくつかあります。

興味のある方はぜひ、「サイエンスコミュニケーション 受講」などで検索してみてください!

 

しかしこの“サイエンスコミュニケーション”分野は、国家資格などもなく、学ぶことよりもまず実践することが重要な分野です。

携わってみたい方には、科学技術振興機構が運営する「SciencePortal」や個人の方が運営されている「サイエンスカフェ・ポータル」に掲載されているいろいろなサイエンスイベントを見てみたり、身近でサイエンスコミュニケーターを名乗っている人の活動を手伝ってみたりすることをおすすめします!

イベントを企画してみたい方、参加してみたい方のご相談は、私も随時受け付けています。ぜひお気軽にお声掛けください!

→ お問い合わせフォームへ

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*1:2017年度の情報。国立科学博物館学習 ≫ 大学生・大人向け ≫ 大学パートナーシップ :: 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo」
<
http://www.kahaku.go.jp/learning/university/partnership/02.html>

*2:北海道大学「CoSTEP - 受講を希望する方へ」
<http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/html/guidance.html>

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