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【紹介】書籍「サイエンスコミュニケーションのはじめかた」の読書感想文!

こんにちは!スギヤマケイです。

この記事では、書籍「科学を伝え、社会とつなぐ サイエンスコミュニケーションのはじめかた」(独立行政法人国立科学博物館 編、丸善出版)を読んだ感想をお伝えします!

久々に書いた読書感想文です笑

 

この本は、別の記事でご紹介している国立科学博物館の「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」で伝えられてきた内容やノウハウ、展開例が体系化され、書籍化されたものです。

“サイエンスコミュニケーションとは何か”という根本的な定義から、活動事例、活動し続けるために考えておくべき観点まで、サイエンスコミュニケーターとして動く支えとなる知識が整理、凝縮されています。

  • 序章 サイエンスコミュニケーションのはじまり
  • 1 私たちの身の回りにあるサイエンスコミュニケーション
  • 2 研究機関や企業のサイエンスコミュニケーション
  • 3 地域や社会でのサイエンスコミュニケーション
  • 4 国立科学博物館の考えるサイエンスコミュニケータ
  • 5 科学を「深める」
  • 6 科学を「伝える」
  • 7 科学と社会を「つなぐ」
  • 終章 知の循環型社会に向けて

全7章の内容を通じて感じるのは、“サイエンスコミュニケーション”の幅広さ。よく言われる“科学の内容をわかりやすく伝える”ことや“科学の楽しさを伝える”ことに留まらず、科学をテーマに、一般の人びと、政府・行政、メディア、企業、教育機関、科学コミュニティなど、幅広い立場の人々の良好な関係を作っていく営みが“サイエンスコミュニケーション”であると述べられています。

目的は、様々な立場の人が科学の話題について建設的に対話、議論、歓談ができる、リテラシーの高い社会を作り上げることその中でサイエンスコミュニケーターに求められるのは、相手によってそれぞれ異なる興味や懸念に合わせ、言葉などの表現手法や場所、媒体を適切に選びながら媒介し、良好な関係に他者を巻き込んでいくことです。

関係する他者の考え方を汲み取ったうえでアウトプットする姿勢が、この本で紹介されている様々な実践例に共通して感じられました。

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媒介者であるサイエンスコミュニケーターにとってまず必要なのは、立場によって異なる考え方を理解する力なのではないかと私は考えています。これは科学のテーマに限らず、人と人とを繋ぐ役割には必須な力なのではないでしょうか。

2014年に講座を受講した際に主として学んだのは、社会の中で科学を取り巻く様々な立場の存在と、相手の立場に応じたコミュニケーション手法の選択、そして他者を活動に巻き込む方法でした。修了後の活動から得た経験もふまえて、大切なことを改めて考える機会を与えてくれる本でした。

これからサイエンスコミュニケーションに関わろうとしている人への入門書としてもおすすめの1冊です!

www.maruzen-publishing.co.jp

 

この本のもとになっている「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」についてはこちらの記事もご参照ください。

【紹介】国立科学博物館「サイエンスコミュニケータ養成実践講座」のご紹介! - スギヤマケイのコミュニティセンター